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by KinichiM
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フラワー・オブ・ライフ

やっと最終巻の4巻が買えました。

※ここからネタバレ含むので要注意!

よしながふみの作品はどれもやるせなさとか乾いた感じが漂って、最後はせつなさとちょっとの温かみが残るんだけど、これもしかり。タイトルの「フラワー・オブ・ライフ」に布石があったとはびっくりだった。
主人公のハルは白血病で一年遅れて入学。「白血病は完治した」という周囲の言葉を信じて高校生活をエンジョイしてたけど、実は癌の再発5年話を隠され知らされていなかった。
まあ、いまどき癌になって再発の恐れを知らずにすごす人なんてあまりいないと思うけど、それを知ったハルがクラスメイトの真島の異常行為に「お前は普通の高校生なんだよ、お前が思ってるような特別でもなんでもないんだよ」と蔑みながらも「普通のお前がうらやましい」と泣くところは胸が締め付けられた。

私は持病があって、そのために一生死ぬまで病院と縁が切れない。今の医学では長生きも可能で、医者がついてる限りは何の問題もなく過ごせるし、特別できないこともない。でも、入院当時に病院の検査待合で座って本を読んでたら、通りがかったおばさん二人が
「あら、若い人がこんなところに」「若いのにかわいそうね~」と私を見てそう言って通り過ぎていった。その後、大粒の涙があふれ出てとまらなかった。自分が普通じゃないことを思い知らされたのと、知らない人に「かわいそう」と自分の人生を決め付けられる悔しさから。この時、自分の人生を「かわいそう」なものにするもんか、と誓った。強がってるわけではなく、「誰に対しても何に対してもやり残したことのない」人生にしたいと思った。

「He died in flower of life 」
彼は若い盛りに死んだ

人生の花の時、それは若い時だけではなくて、たくさんの可能性や時間の流れを永遠と感じていられる時だと思う。ハルはこの後再発するのかどうかわからないまま物語は終わる。
願わくば、すべての人にとって「花の時」がずっと続きますように・・・。
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by KinichiM | 2007-06-10 23:48 | まんが