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by KinichiM
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最終回直前!「1リットルの涙」10話

今期唯一第一話から見逃さずに見てるドラマです。

この前原作の文庫本が出てたので、原作を読んだのもかなり前だったので、新たに買って読み返してみました。読み返すと、この池内一家の結束振りはドラマだからじゃなくて、本当にああだったらしく、実際はもっとすごく強いつながりと思いやりがあったことがお伺えました。妹さんは本当にその後東高を受験して卒業したそうです。下の妹さんもあれくらい小さいのに、在宅になってからはなるべくついてあげたりとか皆が亜也さんを守ろうと一丸になっていた様子。じんわり。

立てなくなった亜也さんが、廊下を這って行くのを、後ろから泣きながら一緒に這ってゆき、母子で涙したエピソードは深い絶望感が感じられて、物語でいうと山場を感じさせます。元々文才があったんでしょう、日記なのにすごく前後のつながりや内容が読んでるこちらにも把握しやすくかけています。当然編集の手も入ったのだと思いますが、原作を読む限りでは、お母様は集めただけで亜也さんが構成したようです。当然意思の確認には時間がかかったようですが、あくまで彼女の作品ということで、お母様はサポートに徹したようです。その「日記を本にする」というエピソードがやっと登場して、彼女のいる闇の中に光に通ずる道が存在することがつかめてよかったなぁ、と思えます。

「私、結婚できる?」という問いかけも、実際に亜也さんが主治医にした問いかけで、実際の主治医の山本先生はとっさに「できない」と即答してしまい、そのときの亜也さんの見開いた目が今でも脳裏に焼きついているそうです。ドラマではもっと悲しい言葉がその後続きましたけど・・・。
「花一杯の中で眠り続けたい」というのは、新しい未来へのスタートラインの結婚とは真逆に、自分の死ぬ時のことをいってたんだと思うと、どんなきれいごとも吹き飛んでしまう運命の重さを感じました。

来週が最終回ですが、予告の感じだと、亡くなるところまでやるみたいですね。でも、木藤亜也さんの本の出版後の死の2、3年前は彼女の「社会参加」という夢がかなった事実でもあるので、見せて欲しいです。
by KinichiM | 2005-12-13 23:29 | ドラマ